サントリーの武蔵野ビール工場見学に行ってきました。
ええ、ビールです、ビール。日本酒の酒蔵じゃなくてビール工場。
日本酒党なのに、どうしてビール工場に行ったのかって、
まあ、成り行きです。
ビール党の友人達と一緒に近くで用事があった流れで。
受付で見学の申込を済ませて、売店でまったりと時間つぶし。
見学ツアーが始まると、
まずは座席とスクリーンが用意されたスペースへ。
ガイドの方のご挨拶、ツアーの概要の後、いよいよスライド開始!
・・・と、その時
「この中で、プレミアム・モルツを飲まれた事がある方ー、お手をお願い致します。」
いきなり ア ウ ェ イ 感 満 載(;・ω・)
ええ、適当に手を挙げられるほど世渡り上手じゃないので
気まずそうにおとなしくしてました。
アウェイ感と戦いながら、ぼんやりと
何か質問された気もしつつ、サントリーのビール作りのあらましや、
プレミアム・モルツの原材料と製法のこだわりについての説明を聞いてました。
印象的だったのは2点。
・工場の立地は、水質の良いところを選んだ。
ビールの殆どは水なので水はとっても大事。
これは日本酒の酒蔵と一緒。うん。
良いお値段がするのに、ほとんど水だって知った時は
軽くヘコんだけど、手間もかかるし・・・なんて話を始めると長くなるので、
とりあえず、真面目に作ってる酒蔵はボってるとは思わないとだけ書いときます。
・プレミアム・モルツは現在サントリーの一押し商品っぽい。
はっきりとは言ってないけど、解説の気合の入り方が違う。
多分、ここは間違ってないと思う。
じゃあ、プレミアム・モルツのどこが凄いのか。
そんなのも多分聞いた気がする。
【原料のこだわり】
・天然水へのこだわり
工場を建てる際からこだわった天然水を使用
・ホップへのこだわり
ホップの質だけでなく、輸送時の温度管理も徹底
らしい。
(やる気が無い説明ですみません)
【製法が違う】
・煮沸の仕方が違う。
麦芽に水加えて煮沸する時、徐々に温度を上げながら二回煮沸する。
「徐々に」ってのと「二回」ってのが他と違い、麦芽の旨みやコクを活かせるらしいです。
(ダブルデコクション製法とか言うらしい)
・ホップの使い方が違う。
煮沸開始直後にアロマホップを加えて、仕上げにアロマファインホップを加える。
(アロマリッチホッピング製法とか言うらしい)
言葉とかどうでも良いけど・・・もとい、せっかくお話を聞いたのでメモメモ。
その後は原料に関する模型などが見られるコーナーへ移動。
こんな所から採取した地下水を使ってますよの図。
水の次に
ビールの原料と言えば麦とホップ(そこは何とか知ってる)
まずは麦
この麦に水や空気を与えて、発芽させたりあれやこれやして作った麦芽
麦芽って収穫してから発芽させるってのも初めて知りました。
しかも初めて見たこのブツを食べます。
ぱっと見、精米前の稲みたいで、
そのまま食べるには、正直キワモノを覚悟したんですが
予想を見事に裏切り、
香ばしくて美味しい。
麦茶の美味さに似てるものがある。
ビールが夏に美味しく感じるのはそのせいもあるのかな。
これで作ったものなら飲んでみたい
(いや、ビールなんだけどさ)と思える位美味しかったです。
お次はホップ
ビール特有の香りや苦味を生み出す役割を担ってます。
「ホップ」って言葉はよく聞くけど、どんなものか全然知らなかったので、
こんな風にツルが伸びてる姿にもびっくり。
見やすいように短くしてありますが、実際は身長の倍以上伸びているそう。
ホップの実も見せてもらい、匂いもかいだりして「へー」の嵐。
二種類のホップの香りをかいだのですが、それぞれ違う。
一つはびしっとした苦味も強そうな香り。
もう一つは爽やかで上品な香り。
後者がプレミアム・モルツにとって大事らしい。
ちなみに、これは食べてません。
と言うか食べさせてもらえませんでした。(勝手なイメージだけどすごい苦そう)
この辺りから、
だんだん楽しくなってきた。
wktkしながら、今度は仕込みゾーンへ。
一気に工場っぽい雰囲気に。
2つ同時に開かないようになっている二重ドアがあったり、工場ならではの楽しめるポイントも幾つか。
扉を開ける時の言葉もポイント。
「開けゴマ」じゃないです。これは行った方のお楽しみで。
タンクやら何やらを見学しつつ
ビール作りの工程を教わります。
仕込んで、発酵させて、熟成させて、ろ過して、器に詰めて…
…作り方は日本酒と共通するところが多いんだーと思うと興味が湧いてきます。
見学の〆は試飲
うーん、透き通った黄金色がまぶしい。
ここの工場で作られたもの。
これだけでも期待値が上がりますが、しかもプレミアム・モルツ。
(プレミアム・モルツを初めて飲みました。)
ビールは割と不得手なんですが、
(・・・「~は苦手なんだけど」って前置きがあまり好きじゃないんですが)
これは美味しかったと思います。
ビールを飲むと苦味やエグみが気になってしまう事が多いんですが、
今回いただいたビールはスッキリ透明感がある印象。でも味がある。
何より、ビールは一口目が一番美味しいとよく言いますが、
それに反して一口目以降、飲み続けても爽やか。
さっき匂いを嗅いだホップの爽やかな香りがしていた方。
あぁ、あれがここで活きてるんだと思って楽しみ方が広がったり。
「これなら乾杯くらいはビールにしても良いかもと思えるくらい美味しい」
と褒めてるんだか、ケンカ売ってるのか分からないことを言いかけた。
それ位、今まで飲んだビールの中ではとりわけ美味しかったです。
一緒にいった知人も
「家で飲むプレミアム・モルツと全然違う!」と感動。
市販のプレミアム・モルツを飲んだ事がないので、その感動が分からず、
飲んでおけば良かったなーと、ちょいと後悔。
そんなこんなで見学&試飲はお開き。
日本酒党が見学に行っても大丈夫のか、最初は若干不安でしたが、
大丈夫です。
ビール工場見学は楽しめました。
ちなみに売店で工場直送便のビールが売られていました。
さすがに試飲で飲んだものと同じとまではいかないと思いますが、
気になる方はそれだけでも見学に行ってみる価値はあるのかも。
あと、ちょうどキャンペーンを行ってます。
今回、成り行きで行ったのでチェックしていなかったんですが、
これから訪問される方はどうぞ。
http://www.suntory.co.jp/factory/quiz2010/
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